NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

豪速球のストレート

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村上春樹「一人称複数」が面白くないとか言いながら、相変わらず読み進めている。容姿のみが醜い女性の話をする一編を読んだ。内面は教養に富んでユーモアもあり、しかもお金持ちなのに容姿が醜い女性がいて、その彼女とのエピソードが描かれているのだけれど、豪速球のストレートで女性の外見を醜いと言っていて、到底理解出来ないけれど、清々しかった。凄い勢いでいかに醜いかを説明していて笑ってしまう。新しいdisの形。外見が醜いだけで、他が優れていて最高のフレンズだぜみたいな話なんだけど高齢者を狙った大型詐欺でその女性が捕まっていてさらに笑った。もっとこうライトに面白い本が読みたいと思い、東京駅の丸善で「銀河ヒッチハイクガイド」を購入。700円。帯にイーロンマスクが影響を受けた本とか買いってあって、イーロンマスクが影響を受けたか受けないかで本を買う人っているのだろうかと思う。本の帯っているのだろうか。誰かが読んでこれはめちゃくちゃイイ!とか書いてあったり、お金持ちの誰々のオールタイムベスト!とか書かれていて、本を好んで読む層ってそういう物が比較的嫌いな人が多いと思うのだけれど、なぜ帯がこの世からなくならないのだろう。カセットテープやレコードを買うみたいに、本を買う。何か楽しい本が読みたいなと思って、何を読もうか考えて久しぶりに銀河ヒッチハイクガイドを読むかと至り、書店に行って買うこの全体の流れが久しぶりにとても心地良かった。