NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

鳥とドローン

今年度から今まで働いていた大都会のど真ん中にあるオフィスから、東京湾に面した誰も来ないような事務所に出向している。今まで技術職のいない体制で彼らなりに頑張ってきたけれど、流石に限界が来たようで期限付の応援要請が来て、技術職の私が行くことになった。あまり働かない私が行ったところで効果があるのでしょうかと思いながら、新しい事務所に行くと事務所全体がのんびりとした雰囲気で非常にナイスだった。仕事自体はタフな内容なのだけれど、余白が多くて、ぼんやりとする時間が1日に数回ある。

夕方電話が掛かってきて、外に出ると、数人のおじさんたちが30万円で買ったというドローンを飛ばす準備をしていた。ドローンは簡単に60mの高さまで静かに浮かんでいき、おじさんも私も夕方の空を見上げた。海の方から、鳥の群れが列を組んで飛んできているのが見えた。「鳥ですよ」と私がドローンを操縦しているおじさんに言うと、おじさんは「ドローンもいますよ」と空を見上げながら言った。