NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

ニートピープルにしてくれ

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「寒いとなんだか悲しい気持ちにならない?」と大宮駅のコンコースで言われた事がある。衝撃的だった。寒いは悲しいに直結する。悲しくなった時に暖かい格好をして、温かい珈琲を飲むと悲しみが薄まることがある。あれは寒さを薄めて悲しみを薄めていたのか。この人の言っている事は正しいと思う。その言葉を聴いてから寒いイコール悲しいの方程式が私の生活に染み込んだ。言葉は時々呪いにもなるし、最近ではそっちの側面の方に光を当てる事が多いけれど、同時に救いにもなる。その人の言葉がどちらけと言えば救いだった。

私は気持ちの良い寒さ以外を許さない。長野の早朝の透明な寒さとか、札幌の夜の艶やかな寒さであれば楽しいけれど東京の曇天の訳の分からない寒さは絶対に許さない。マンションの部屋の寒さも許さない。出来る限り争いたい。全員駆逐してやる。昨年は冬になるとyetinaのソックスを履いて、Nikeのボアフリースのセットアップを着て、subuの暖かサボで過ごしていた。subuのスリッパがもうフニャフニャになって来たから次の暖かスリッパを探していたらワークマン丁度良いのを見つけので、ワークマンで買いたくない理由を全て飲み込んで、血の涙を流しながら無事購入。ワークマンの嫌なところは掃いて捨てるほどあるけれど名前が嫌すぎる。ワークマンて。職人のための服を売っていたからワークマンなんだよって言われてもそれにしても嫌すぎる。ニートピープルにしてくれ。他にも価格競争を持ち込んできて誰も幸せにしなさそうなところかも嫌い。それでも抗えない。経済的原理には抗えない。安いものは魅力的なのだ。心は嫌がっても財布は正直。

1500円でこれが買えてしまうなんてというくらいの満足度。温かいし作りも値段のわりにはしっかりしていると思う。店頭では人気なかったけれど私はオレンジがナイスだと思う。寒さは悲しみに直結するから、私は寒さを遮断するけれど、信念を捨てて得た暖かさは悲しみに直結しないのか。しないね。寒くなければオールオーケー。絶対ぽかぽかになって幸せになろうね。