6時に起きて赤のゴルフに乗り込んで高速道路の流れに任せて山梨までとうもろこしを買いに行く。まだ完全に目が醒めていない状態で助手席に座ってアイスコーヒーを飲みながら窓の外の流れていく景色を見ているのが好きだ。お目当ての道の駅は9時開店で、着いたのが1時間前の8時。それでも80人並んでいた。先頭近くにいる人たちはみんなキャンプ用の椅子を持ち込んで座っていた。実際に見た事ないけれどsupremeってこんな感じなんだろうか。一体何時から並んでいるのだろう。みんな最近何かに並びすぎる。ポケモンカード、アート、野菜。簡単に手に入るものが本当はいちばんすごいのに、なかなか手に入らないものにしかみんな興味無い。この時期でも規格外の桃の詰め合わせが20箱程度でていて、先着順で僕たちの順番には回ってこない。きみひめを買ってこちらは満足。次の目的地修善寺を目指す。移動は良くないことだと思っている。あまり移動しないでゆっくりしているのが好きだし自然環境に特別強い関心を持っているわけではないけれど、移動という行為はエネルギーを大量に使う行為だと思っていてあまり好きじゃない。歩ける範囲内で基本は完結できる社会ならもっといろいろ豊かになると思っている。
新東名と有料道路を駆使して伊豆修善寺。町中華でラーメンを食べる。暑くて汗をかく。お目当てのサンカクスタンドでオリジナル商品のズボンとゴッサマーギアの傘をリュックに固定できる便利なやつを買う。お店の中で話をしていたら、自由に生きてそうな近所の人が一目散でトレイルバーを手に掴みレジに直行、金を払ってすぐに退散という流れるような一連の流れを見た。本当に素晴らしかった。地元に溶け込んで愛されるって本当はこういう事を言うのでは。
この時だいたい1時30分くらいで、素直に帰ればいいのに帰らないのが悪いところ。バナナワニ園とシャボテン公園で悩んでシャボテン公園を選択。シャボテン公園、動物の待遇が悪すぎてリピ無し。屋内展示は不衛生でマジで最悪。良かったのは園内を自由に動き回るクジャクがそこら中で見れる事くらい。なぜか分からないけど露出度高めの女性とセカンドバッグを持った男性が沢山いた。彼らが腕を組んで鳥小屋から出てきた時にラブホかと思った。
帰り道は濃霧の中の箱根ターンパイク。途中5m先も見えないような霧に囲まれてミストみたいだった。見えないのは怖い。前に家族で伊豆高原のホテルに泊まりに行った時も同じような霧の中を車で通った。
厚木のパーキングエリアで簡単な夕食を食べて、駐車上の端の地面に座りながら煙草を吸った。朝コンビニで買ったペットボトルのアイスコーヒーを氷の入ったマグに入れて飲む。いつでも冷たいものが飲める。蒸し暑くて車がうるさくて東南アジアの夜のようだった。何も不満はなくて純粋に楽しいのに、なぜか悪くないよねと言いたくなる夜だった。
