NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

たかだか自炊ガタガタぬかすな

人生において急に生活が変わる瞬間がある。今までやらなかった事をやらないといけなくなったり、考えないといけなかった事を考えなくて良くなったり、好きな人を好きでなくなったり。そういった物事の中に自炊がある。のっぴきならない事情で自炊をしなくてはいけなくなった。これは僕だけに当てはまることではないだろう。1人暮らしを始めた学生とか、家庭の事情とか、そういうことが食事に直結している。今までだって、基本的に外食をしないタイプの人間だから家で食事を食べていた。今回は食事作ってくれていたパートナーが食事を作れない状況になってしまったのだ。だから僕が食事を作る。食べることは生きることだ。食べていれば人間はそう簡単に死ぬことはない。沢山食べれば沢山生きることが出来る。そのために料理を作る。

料理するのは久しぶりで、6年ぶりくらいだ。その間何をしていたのか。料理ができるのをただただ待っていたのだ。料理ができるのを待って、食べていただけだった。肝心な作るという工程を無視し続けていた。これはもう完全反省するほかない。働いていて金を稼いでいるからなんていうのは言い訳にならない。炊事洗濯している奴手を上げろってshing02も歌っていた。

久しぶりに料理をしている。料理ではない。自炊である。いい言葉だと思う。自炊。今年流行らせたいのは自炊と散歩と睡眠。野菜を切ったり肉を焼いたり、塩を振って味を付けていると、なんて無様な料理なんだろうと泣きたくなる。もっと美味しそうな、良い匂いするものつくりたいと思う。そういう時にDJごはんとMCみそしる「ジャスタ自炊」というワードが僕を救ってくれる。そして土井先生もとりあえず味噌汁でも作ればええんやとにっこり笑いかけてくれる。ありがとうございます。そう思いながら味噌をお湯に溶いている。そんなこんなで料理をしていると、ふとバダサイクッシュさんが熊谷かはるばる僕の目の前まで来てくれて歌うのだ。たかだか自炊ガタガタぬかすな。ああ僕たちは音楽と知識によって救われている

ジャスタ自炊、一汁一菜、たかだか自炊ガタガタぬかすな。自炊キングドラである。キリスト、ブッダムハンマドである。全ての民へ。心配しなくていい。僕たちにはこの3人がついている。心を強く持て。まずは言葉と心を強く保ち、力強く包丁を握れ。包丁を握っている時人間は最強なのだ。この世に自分と包丁と食材しかないと思え。そのような気持ちでやっていこうな。