時々とても美味しいものを食べて、時々山に登って、時々美術館にいく。これが人生の指針になっている。底の見えない日々の暮らしで、自分を意識的にフックアップしてあげないと私はどこまでも沈んでしまう気がする。自分の面倒をちゃんと見てあげないといけない。今年も北アルプスに行く予定があるから月に3回くらい山に登り、トレーニングを兼ねて遊んでいる。だけれどそれでは足りない。軽量化しても荷物は6kgほどになるから6kgを背負っている時間を多くしたいと考えた私は、会社の帰りに会社の給湯室でウォーターボトルに水を6L入れ、それをバックパックに入れて帰るというトレーニング方法を生み出した。問題なのはこの6リットルの水の行方で、ただ捨ててしまうだけでは勿体無い。かと言って飲むかと言われてもそんな気分にはなれない。そこで駅から自宅まで帰る途中にあるしおしおになっている紫陽花に毎日6リットルをぶち撒けていたら、どんどん大きくなって今年はとても綺麗な花を咲かせてくれた。会社の水で花が咲く。花の美しさで私は歩く。
