NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

グラバー亭

春を通り越して初夏の陽気で、午前中に家を出て散歩に出かけた。中央線の快速電車に乗って吉祥寺で降りて、人であふれる街を歩きながら話をした。白山眼鏡店で眼鏡の調整をしてもらって、調光レンズの相談をした。吉祥寺に住んでいる私の父親が、どこかその辺を歩いていないかと探しながら歩いていたけれど見つけることができなかった。高架下のうどん屋にも行列ができていて、父親の家を引き継ぐことになっても私達がこの街で暮らすのは難しいだろう。人が沢山いる事は絶対的に良いことだという事は理解しているけれど、そういうところからは距離を置いて生きていけたらどんなに良いだろうかと思う。

三鷹に移動してグラバー亭でレバニラ炒めと皿うどん、ちゃんぽんを食べる。レバニラ炒めの美味しさに驚く。武蔵境まで散步して、シュークリームを買って家に帰る。食べてばかりいる。

昨日会社の飲み会で、40歳の人が貯金2000万円あると言っていた事を今日何度か思い出した。私が40歳になるまであと7,8年だけど2000万円貯めるなんて絶対に無理だろうなと思う。

蒸して蒸して美味しい美味しい

横浜中華街に行った時に、一緒に行った人がいい食器屋があるから行きたいというのでついて行った。せいろがいい感じに売っていて、店員さんの説明を聞いていると私には必要なのものに思えて即購入。家に帰って同居人に自慢するとこのせいろは良いせいろだと言う。それから毎日蒸している。野菜を蒸して岩塩を付けて食べるだけで美味しい。スーパーで売っている肉まんを蒸してみたらフッワフワになってこれもまた美味しい。毎日蒸して蒸して美味しい美味しい言いながら騒いでいたら、いつも適当にシャワーを浴びるだけだった同居人が湯船にお湯を張り、ゆっくりとお風呂に浸かるようになった。

一緒に見てたよ

『DUNE砂の惑星パート2』を立川シネマシティで観た。午前中にチケット確保して、友人とLINEしていたら彼も今日DUNEを同じ上映会で見るとのことで、隣の席に移動して結局私と友人と同居人の3人で見ることになる。彼が言うのはDUNE1もこの3人で観たようで我々は本当にずっと一緒にいるなと思う。同居人はハンス・ジマーの音楽を聞くと眠ってしまう特殊な体質を持っているので、DUNE1をもう一度観て2に備えるという事が理論上不可能であり、YouTubeで解説動画を大量に観る事で話の内容と固有名詞の理解を深めていた。動画を見終えた彼女はスパイスや宇宙ギルドの存在について、嬉しそうに私にも説明をしてくれたのだけれど、私も君と一緒に見てたよと思った。思ったけれど言わなかった。一生ベネゲセリットの説明の話を聞いていたかった。誰かといるとこの人は今幸せだろうかと思う時がある。私だけ幸福を感じているだけではないだろうかと不安になる。

DUN2はとても長くて、これ永遠に続くのかと思うほど長くて途中意識が途切れたり、トイレに2回も行ったりしたけれど、映像が素晴らしくて感動してしまった。特に冒頭の風景と敵が反重力装置でゆっくり滑空するシーンなんて、ホドロフスキーのDUNEでお馴染みのメビウスを彷彿させる映像で嬉しくなてしまう。友人が3は12年後に公開らしいよと言っていて笑った。

映画『デューン 砂の惑星PART2』公式サイト

ロゴがない

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supremeの今週出るキャップが可愛くて欲しい。supremeって書いていないから人気無さそうで買えるかなと思っているのだけれど、よりコアなアディクトの方々はロゴが控えめなものとか、ロゴの無いものを好む可能性もあるなと思っている。私がsupremeについて知っていることはハーモニー・コリンと親交が深い事と、友人が渋谷の店舗でバイトしていた事、あとはおミュータンツの宮戸さんのYouTubeチャンネルが面白いという事だけ。宮戸さんが毎週土曜日の発売日にオンラインショッピングの実況をしているのだけど、それがとても面白い。何が面白いのかは分からない。同居人はこの動画の面白さが分からないようで、私が見ていると怪訝な顔をしている。

https://youtu.be/lUn5vOQbIYQ?si=ZC1XS3X-S5if5pNz

私はsupremeのオンラインサイトすら分からない。supremeオンラインで検索をしても偽サイトがわんさか出てきて、本物にはたどり着けない。一応リンクを貼っているサイトが本物らしいのだけれど、このサイトで買物まで出来るのか分からない。分からないことばかりだな。もういい?

https://supreme.com/previews/springsummer2024

 

口から白い棒を

猫の譲渡会に行き、帰り道に散歩をした。私はコーラ、彼女はチェリーのチュッパチャプスを舐めながら知らない道を歩いた。歩道の生垣に生えている花を持ってきた図鑑で調べながら歩いたのだけど、途中からグーグルレンズで検索して調べた花の名前を図鑑で索引から探すというなんとも言えない作業に変わっていった。焼肉屋の前を通ると排気口から焼き肉の美味しそうな匂いがして、私が焼き肉の匂いでチュッパチャプスを舐める仕草をすると、彼女は笑いながらさすがに理解が追いつかないと言った。チュッパチャプスを最後まで噛まずに舐める人は幸せになれるという彼女の持論があって、神に祈る神聖な行為のように彼女は口から白い棒を出していた。私は彼女のその根拠のない持論を必ず証明しなければならないのだけれど、初手でチュッパチャプスを噛み砕く私の方が彼女のおかげで幸福で、私以上の幸福を誰かに与えるという事の困難さに狼狽える。

たこの赤ちゃん

鳥山明が亡くなる一週間前くらいから特に理由もなくドラゴンボールのアニメを見ていた。みんな見ているドラゴンボールを私は初めて観ている。悟空さんはマッチョで死んでしまって頭の上に輪っかが付いているというイメージだけで見始めたのだけれど、初期のドラゴンボールの悟空さんは赤ちゃんでずっと見ていられる。大きくならないでほしい。かわいい。クリリンも出てきて、クリリンのことかー!って悟空さんがすごく怒って強くなるシーンはネットの断片で知っていたけれど、あんなに小さい頃から一緒に居たのだから大好きだよね。怒って当然だと思う。天下一武道会の2回目で、クリリンが巨人みたいな敵と戦うんだけど、敵に「たこの赤ちゃん」って言われていてとてもかわいかった。まだまだ全然話は進んでいないのだけれど、ズルをして神VS神の映画を見た。戦わないでくれ戦わないでくれと思いながら見ていたら半分以上は日常パートで、戦闘パートになってもみんなヘラヘラしていてそういうのがすごく好きな私にはとても良かった。野球もバレーボールも、タッチとかハイキューとかみたいに一生懸命だけどちゃんと話したり考える余裕をもってやって欲しいって思う。選手たちは本気だからそんな事言えないけれど。お昼ご飯に焼き魚の定食屋さんに言ったら定食を頼んで人は生ビールが150円ですって言われて悩まずに注文した。みんな仕事中の昼休みできているみたいで、私の生ビールを凝視していた。私は祈る。みんなの仕事が良い仕事となるように。何も心配せずに何も不安にならないように生活が出来ますように。天高くジョッキを掲げて、すべての生命に乾杯。帰りに丸善で15000円分の本を買ってシャトレーゼでアイスを買った。子供の時は1日1本だったよねと言いながら、暖かい部屋で解体中の隣のマンションを見ながら食べた。

ギリギリでやってる

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久しぶりに仕事で大きな過失をして、心がとても疲弊した。それと同時にこの感覚何だよなという気持ちが芽生える。精神的強度はひどく脆いわりに、自分の人生にすら本気になれないこの性格のおかげで、大きなミスををしてもなんとかやっていける。考えてみる。大きなミスをしたときに私が感じているこの嫌な感情の正体について。ミスをして自分の評価が下がるから→これは全く無い。30年近く生きて学んだ。私は自分の他人からの評価に全く関心がない。怒られるから→これもない。仕事で人は怒らない。過去の自分に対してのやましさがあるから→これは近い。過去の自分のした不適切な仕事に対して何かに嫌な感情があるかもしれない。とかここまで書いてみたけれど実際は特にない。嫌だなと思う。また同じようなミスをしてとかは思う。仕事のできない自分に直面して辛くなる。多分本当はこんな感じなんだと思う。

京浜東北線が人身事故で止まっていて、山手線がすごく混んでいた。ものすごく混んでいて、私の前に背を向けて立っていたら男性のスマートフォンの画面が見えてしまった。YouTubeを開いていて、検索欄に「発達障害 褒めてくれる」と入力して検索していた。そんな動画あるわけないだろとか、どういう理由でその検索ワードをとか、辛くないかな大丈夫かなとか沢山の感情を抱えた私はまだ彼のディスプレイを覗いていた。検索結果は大漁で、スクロールしても次から次へとサムネイルが現れる。需要があるから沢山ある。みんな結構ギリギリでやってる。