NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

ハッピーエンド

f:id:DHFclub:20230726224318j:image

会社を出て駅まで向かう途中に仲の良い先輩の後ろ姿が見えた。私は早歩きで彼に近付いてお疲れ様ですと挨拶をした。彼は大きなバックパックを体の前で抱えていた。話をしていると明日から育児休暇に入ると言う。育休に入るのは知っていたけれど明日からだったとは知らなかった。最後に話す事ができて良かった。なかなか子供が出来ないと悩んでいたから子供が出来て本当によかったと思う。私がハッピーエンドですねと言うと、心のどこかでハッピーエンドを求めていたのかもしれないと彼は笑いながら言った。