NO GOOD PEOPLES

仕事が出来ない

ふとした瞬間に思い出す

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ふとした瞬間に思い出す。ウエストランドの漫才のフレーズを思い出すことがある。家にテレビがないので、いまどのような仕事をしていて、どういうポジションでいるのか分からないけれど、時々思い出すようなタイプの芸風ではないと勝手に思っている。M-1で見た気がするその漫才の中のフレーズは、若手漫才師が売れたいと言いながら居酒屋で飲んでばかりいるというもので、井口さんは「売れるかよ。座っているだけで売れるわけないだろ」と噛み付く。このワードを時々思い出す。神社の山門を潜り、対岸の歩道に渡るために信号が青になるのを待っていた。昼過ぎで太陽から受ける日差しの強さと、それよりも強いコンクリート舗装路からの照り返しに耐えながら信号の色が変わるのを待っていた。その時にふと思い出した「座っているだけで売れるかよ。」という言葉。いつも勝手に思い出して、何かをしないいけないという気持ちにさせられる。座っているだけではダメなのだ。何かを成したいのであれば行動をしろと彼は言う。舞台に立って場数踏んできた人の言葉は、その軽快な耳馴染みの良さに比べて重い意味をもつ。何かをしろと彼は言う。時々自分の状況を考える。私は座っているだけだろうかと考える。大抵は座っているだけだなと思って終わってしまうか、ちゃんと舞台に上がっていると胸を張って言える日が半々である。先ずは何かをしよう。座ってなにもしないのではなくて、何かをしようといつも思う。